TOP > そんな自分を好きになる 家族ってなんだろ? 人生どうにかしたい > 毒親育ちだと子供はいらない・欲しくなくなるその理由| 毒親に育てられたいい子の私_5
母はネグレクト、父はアル中で長らく愛人を囲っていた。
そして極めつけは、祖母から「結婚するな、自立して生きろ」と幼少期から教え込まれた結果、見事にこじらせてしまった私。
ゆの
そもそも毒親に育てられると結婚するのがこわい(=幸せな家族像が描けない)
たとえ結婚したとしても子供が欲しいとは思えない(=子供を愛せる自信がない)
ゆの
親に愛されて育たたなかったこと、両親が不仲だったことが原因で、自分の家族や子供を持つことを恐いと思っている。
でも、その気持ちは普通の家庭で育ったパートナーには理解されにくいんですよね。
今回は毒親に育てられると「子供が欲しくない・いらない」と考えてしまう理由と、年齢を重ねていま私が実際に感じている「子供が欲しいという願望」について書いていきます。
このページの目次
ゆの
親に愛されて育っていないので、そもそも——
① 自分の中で”幸せな家族像”が描けない
② ”子供を愛せる自信”がない
親に愛された記憶がないので子供にどう接したらいいのかわからず、「自分も両親みたいになったらどうしよう」という漠然とした不安があるので、子供がほしいという気持ちにはなりにくいんです。
▪自分の子供であっても、もしかしたら虐待してしまうかもしれない
▪愛せないかもしれない
▪自分のようなかわいそうな子供ができてしまうかもしれない
そう思うと、
ゆの
ゆの
私も嫌いとまでは言いませんが、子供は好きではなかったです。「なぜなのかな?」と考えたんですが、この気持ちは、恐らく嫉妬だと思いました。
無邪気に笑っている子供を見ると「この子は親から愛されているんだろうな」「幸せな家庭で育っているんだろうな」と思うと、過去の自分を惨めに感じてしまうのだと思います。
子供が好きじゃなければ、やっぱり欲しいとは思えないですよね。
ゆの
「子供はいらない」というよりも、”子供がいる自分がイメージできない”と言う人もいると思います。
これは子供の”好き嫌い”ではなく、「自分の生活に子供がいること」がイメージできないというニュアンスです。
”家族団らん”を体験したことがないと、「家族って一体どうしたらいいの?」と、変に力が入ってしまって、子供どころが結婚することも恐いと思ってしまいます。
ゆの
毒親に育てられると親が精神的に依存してくるので、自分のために使う時間が本当にないんです。
せっかく毒親から離れて自由になれたとして、子供のために自分の時間を使うという考え方にはなりづらいでしょう。
ゆの
もう結婚して家庭をつくるのも恐いし、子供なんてもってのほかだと思っていました。
ところが「子供がいてもいいかも。むしろちょっと子供がほしいかも」と思うようになる瞬間はあります!
それは——
① 本当に好きな人と出会う
② 高齢出産の年齢に近づく
どちらも本能的なものと思いますが、「もうこの人しかいない!」「もう産めない!」と思うと子供が欲しいと感じるタイミングが出てきます。
ゆの
もちろん子供を育てることへの不安は消えていないし、パートナーの理解や協力は不可欠になってくるのが目に見えているんですが、それでも本能的なものなのか、「この人の子供が欲しい!」と湧き上がるものがあるんですよね。不思議ですが。
ゆの
いまは出産年齢も上がっていますが、それでも高齢出産に近づくにつれて「子供が欲しい!」という気持ちは高まるような気はします。
ただ、もう産めなくなるかもしれないという気持ちだけで子供をつくると、いざ出産となった時、急激に不安が襲ってきそうにも思います。(しかもすぐに妊娠できるかどうかもわからないし)
非常に難しい問題ではありますね。
ゆの
血のつながりはあるとはいえ、自分は親とは違う人間。考え方も生き方も違うのだから、子供の育て方も違うはず。
虐げられて育ったからこそ、子供にはその反対のことができると思うことができれば、子供のいる人生にも前向きになれるでしょう。
ゆの
体験したことがなければ共感できません。
だから、”普通の家庭”で育った恋人やパートナーにとっては、毒親に育てられた人の気持ちは理解できないし、その理由を話しても思った以上に伝わらない。
100%理解してもらうとはこちらも思っていないけれど、愛されて育たなかったことで、”子供をどう愛したらいいのかわからない”という感覚があることは、最低限わかって欲しいとは思います。
パートナーに理解がある、あるいはそんな彼女を受け止める包容力があれば、少しずつ気持ちが変化する可能性はあります!
ゆの
メンヘラ化する原因をつくった家族の話を公開しながら、愛されずに育った子供が大人になってどんなことに苦しんでいるのか、心にどんな傷を抱えながら生きているのか、その苦しさや葛藤を伝えたいです。
▽過去のコラムはこちらから
vol.1「愛すべき母親に捧ぐ」
vol.2「呪いの言葉をかけた祖母」
vol.3「自己肯定感が低くても仕方ないって笑えばいいよね」
vol.4「毒親あるある 普通の家庭を知らない子供」