自己肯定できない|自分を好きになれない悩み〈メンヘラなるままに、日暮し。3〉

記事更新日: 2021/08/22

ライター: ゆの

ゆの

コラムをご覧いただきありがとうございます、ライターのゆのです。


毒親に育てられたあの頃の記憶をたどるコラム『メンヘラなるままに、日暮し』。

ライターゆのが、メンヘラ化する原因をつくった家族の話を少しずつ公開しています。

ゆの

親から愛されなかったことで、自分のことも人のことも好きになることが出来ず、なんのために生きているのか本当にわからなかった。今も昔よりマシになったけど、時々不安になるけど。


幼い頃に愛情を受けて育った人は、見ていてわかる。私にはない、自信というものに満ち溢れているから。

つまり、家族にされて育った人はもとから自己肯定感が高いんですよね。うらやましい。

私の場合「お前は器量がない」と言い続けられたので、(コラム2を見てね!)かわいい子に異様に憧れたし、人から褒められることでしか自分の存在を認められなかった。

幼少期に純粋培養されたネガティブは、大人になって急に「ポジティブ大事!」って言われたところでちょっとやそっとじゃ直りはしない。

ゆの

だんだんと頑張ってネガティブをやめる方が精神衛生上良くない気がしてきて、ついには開き直った!そうしていまに至ります(え?だってネガティブでもよくない?死なないし)


そんなこんなで今回は、家庭で愛されずに育った子供が、いかに自己肯定できないかを語りたいと思います。

ライタープロフィール
ゆの
母のネグレクト、祖母による言葉の虐待を受けて育った(親子二代はやべー)自他共に認めるハードメンヘラ。
最近体重がごっそり落ちて体力が下がったので、階段を上るのさえ超しんどい。
趣味は独女とメンヘラの友達との文通。組織に馴染めずフリーランスで仕事しながら、夜な夜な文章を書く生活。

自己肯定感ってなにそれ?おいしいの?

ゆの

愛されなかった子供は、まず自分のことが好きになれなくて苦しむんよね~


恥ずかしながら、私は社会人になるまで自己肯定感という言葉を知りませんでした。

もうね、「自己肯定感ってなにソレ?おいしいの?」のレベル。

で、初めて私の自己肯定感の低さを指摘してくれたのは、新卒で入った会社の上司だった。

昇級査定のとき、「ゆのさんはいろいろ頑張ってますよ。あとは自己肯定感を上げることが課題ですね」と言われた。

じ、自己肯定感……?(ってなんですか…?)

そう、自己肯定感が低いことで査定がそんなに上がらなかったんですよ!なんとまぁ。(でもちょっとは上がった、ありがとう)

そしてこの時、私は初めて”自己肯定感”という言葉を知った。

肯定する自己がない。自分の価値は他人の評価でしか見いだせない

ゆの

査定が思ったほど上がらなかったことについては、なぜだよ!?とは思った。
でも、当時指摘してくれた上司に、私はすごく感謝してる。教えてくれてありがとう。


自己肯定感ってなに?」と、新しい言葉を覚えた私は調べました。

自己肯定感とは、自分のあり方を積極的に評価できる感情、自らの価値や存在意義を肯定できる感情などを意味する言葉です。
(出典:実用日本語表現辞典)

Ah~!なるほど。これね、これこれ。

たしかに持ってません!

まず「肯定」することができる自分が、自分の中にない。だって私にいいところなんてないんだもん。

私は、いい子でなければ価値がない人間だから。そうやって育ってきた。

そして、私がいい子なのかどうかですら、その価値は他人が決めるもの

ゆの

もはや頑張っていないなんて論外で、完璧にできていて初めて他人に認められる。
本当にそう思ってた。


世の中に、完璧でなくても頑張っていなくても、生きていていい子がいること自体信じられなかった。

自己肯定感が低いことで嫌悪感がすごい

ゆの

びっくりする人もいるかもだけど。自分にいいところなんて一つもないと本気で思ってた。マジで。
いつも自分に嫌悪してて、人を好きになる気持ちもわからずに辛かった。

どうして私はこうなんだろ。

どうしてこんな簡単なこともできないんだろう。

どうして、どうせ、私なんて。

ネガティブな言葉が自然と口から溢れてくる。そんな自分にまた嫌悪する、負のループ。

自分のことが好きになれないから人を好きになる気持ちもわからずに、人から好かれることも怖かった。

祖母から繰り返し言われた「お前を言い寄ってくる男にはみんな何か目的がある」という言葉がいつも頭をかすめた。

いまなら冷静に考えて、

ゆの

どんだけ疑り深いんだよ!性格悪いぞてめー


くらいには思うことはできる。まぁちょっとは疑うけど。ちょっとだけ。

いや、一人くらいは純粋に私を好きになってくれる人いるでしょ?ね、違う!!!!?そうでしょ!!!?そうだよね!!!??

って、いま隣にいるグレバリのメンバーに無理やり同意させるくらいのことはできる。できるともさ。(やらないけど)

でも、そう言えるまでには随分と時間がかかった。

何度も何度も泣き叫びながら、私を好きだと言ってくれる人を全力で傷つけながら、自分もボロボロになって。

死にたくなって信じられなくて苦しくて。それでようやく、少しだけわかってきた。

自分を好きになれなくてもいい。でも人のことは信じたいとずっと思ってる

ゆの

生まれてきた子全員が愛されて育つわけではない。
子供が親から愛されて育つのは、その親の努力によるものだと私は思う。


家庭で愛されることを知らずに育つと、純粋に「いわゆる普通の家族」に憧れるようになる。

早く自分の理想の家族が欲しいと思うし、心のどこかでは「私は絶対に母たちのようにはならない」という自信もある。

でもその半面で、家庭を持つことに恐怖している自分もいるし、メンヘラ行動を繰り返してしまう度に死にたくなってたまらない。

親が子供を愛して育てられるのは、お父さん・お母さん、そしてその周りの人の支えがあるからこそなんだよ。

「ウチなんて普通だよ」って言う友達よ。あんたの家は普通じゃないよ。愛されて育つこと自体に感謝しようよ。

自分のことを好きになり切れなくてもいい。ただせめて、自分のことを好きだと言ってくれる人のことだけでも、信じられるようになりたい。

なんて。低い目標かなぁ。

【メンヘラなるままに、日暮しvol.4~はこちらから▽】

 

▷ライターゆののプロフィールはこちらから

この記事を書いたライター

ゆの

毒親(機能不全家族)の元で育ったアダルトチルドレン。メンヘラ歴は早20数年。ダメな男に引っかかり続けたけど、さすがにそろそろ幸せになりたくて、メンヘラ改善と自己肯定感を高めるために試行錯誤の毎日。好きな言葉は「元気があれば(大体のことは)なんでもできる」。

▷ゆのプロフィールはこちらから!
▷Instagramもチェックしてみて!

この記事に関連するラベル

ページトップへ