メンヘラなるままに、日暮し | 毒親に育てられたいい子の私〈コラム〉1

記事更新日: 2021/06/27

ライター: ゆの

ゆの

記事をご覧いただきありがとうございます。
はじめまして、ゆのです。


私は、いわゆる毒親の元で育ちました。

その家庭環境が原因で、どこからどう見ても”メンヘラ”なんですが、そこそこいい年齢になるまでは自分がメンヘラであることに気がついていなかったのです。

ところが、ある日元彼に「お前メンヘラなんだよ!」って言われまして。

その時は、

ゆの

違う!私はメンヘラじゃないっ!メンヘラじゃないいい!!
ひどいなんでそんなこと言うのよぉぉ!!!!!!!!!!


って大荒れして。

それで、ひとしきり泣いた後、「ってかメンヘラってなんだ???」と思ってググってみたら「あ、これ私ですわ」と、納得。

そもそもメンヘラが何か知らなかった。わはは。


いつも気持ちが不安定で、寂しくて耐えられなくて、ちょっとしたことにすぐ涙が出たり呼吸ができなくなったりするのは、

ゆの

なるほど、メンヘラだからだったのね!


自分の性質がわかったら、なんだか妙に気分爽快に。

この世に生まれ落ちてからの数十年間を振り返ってみると、メンヘラであるが故に恥ずかしいことばっかしてきてしまった…!と、心臓の奥がもぞもぞしてくるようですよ。

思えば失敗ばかりの人生でした…(もうすぐ死ぬ風だけど予定はありません)

大人に媚びて過ごした小学生。
自我が芽生えて、苦しみ悩んだ中学生。
特別賢くもないのに、優等生の仮面を被り続けた高校生。
やりたいことが何一つできなかった大学生。

社会に出たら人生のターニングポイントが怒涛のようにやってきて、ようやく世界が広いことに気がついた。

そうして、やっと少しだけ生きてて楽しいと思えるようになったはずなのに、なぜかすぐ自らいばらの道に舞い戻ってしまう愚かなモノ。

ゆの

そんな私の日常を文章にしてみようと思います。

 

徒然なるまま。

とりとめもない私の話を、よければお酒でも飲みながら、つまみのひとつにでもなればありがたいです。

ライタープロフィール
ゆの
自他共に認めるハードメンヘラ。
毎日をできるだけ気持ちよく健やかに、そしてスッキリとした気分で過ごしたいけど、まぁこれが本当に難しい。
PMS対策で飲んでる漢方が最近まったく効果なし。不眠症復活。
趣味は独女とメンヘラの友達との文通。組織に馴染めずフリーランスで仕事しながら、夜な夜な文章を書く生活。

メンヘラな私をつくった家庭環境の話をしよう

ゆの

どうして私がメンヘラになったのか。
その背景を書いておこうと思います。


私の母は、キッチンドリンカーだった。

キッチンドリンカーと言っても、家事をしながらお酒を飲むのではなく、単純に居場所がなくてキッチンで酒を飲むという、ある意味生粋のキッチンドリンカー。

引っ越しした先の環境に慣れなくて、土地の言葉に馴染めず、ノイローゼからのネグレクト。

子どもが寝静まってから、夜な夜なキッチンで飲めない酒をあおってはおぼつかない足取りで寝室にやってくる。

ぐっすり寝ている兄妹たちを、どうやって殺そうかとか眺めては夜が明ける。そんなマイマザー明子。

ゆの

間の悪い私は、ある晩たまたま目が覚めて、包丁を持ってたたずむ明子と出くわしちゃったんだよね~


出窓から差し込む月夜に照らされる、包丁片手に仁王立ちの我がオカン。しかも無表情。(怖いよぉ)

まるで映画のワンシーンみたいで、いまでも脳裏に焼きついてる。

子どもながらにそのただならぬ様子を察知した幼き日の私は、何事もなかったかのようにまた布団にもぐり込んで、ドキドキしながら朝を待った。

幼少期のトラウマは大人になっても残り続けるんだな

ゆの

やべー現場みちゃった…というのを、幼心にも感じましたね。。


次の日の夜半過ぎ。本能で目が覚める。

小柄で体重の軽い母のひたひたという足音を聞こうと、集中する。

歩く音が扉の前で止まったような気がして、瞬きを二回。案の定、細く光が差し込んだ後、人影が見えた。慌てて、クリスマスの夜より上手な寝たふりで態勢を整える。

部屋のどこに明子がいるのか、その気配を感じ取るためだけに存在する”明子センサー”のごとく、神経をとんがらせる。心臓が早鐘を打って苦しい。

ゆの

来るな!こっちに来るんじゃないっ!


一歩、一歩と近づく気配がすぐそばで止まったのがわかって、渾身の薄目でうかがう。

料理の苦手な明子が、慣れた手つきで包丁を握りしめていた。(普段料理しないくせに、やるばできるんじゃん!)

扉の外から差し込むオレンジ色の照明を背にして、表情が見えない明子のシルエットが小さい3つの塊(兄・私・妹)を見下ろしたまま、じっと動かない。

ゆの

こりゃ死んだな…(儚い命でした)

 

……あれ?どうなった?


母は、どのくらいそうしていたのか。ゆらりと、影はキッチンへと戻って行った。

扉が閉まったことを薄目で確認して、起き上がる。両隣で兄と妹は、寝息を立てていた。


なんかわからんけど、セーーーーーーーフ!


喉がカラカラだったけれど、何事もなかったかのように私もまた眠りについた。

子どもを傷つけるのは力の暴力だけじゃないってこと

ゆの

まぁ、子どもだからさ、明子が何してたのかとか、あんまよくわからんかったけども。

 

でも、このとても繊細で、まるで物語かのような一夜の出来事は、いまもやっぱり忘れることはできない。

「よくわからないが、なんだかとても怖いことがあった」と、子どもの私は記憶を閉じ込めて、母を守った。当然、明子は一家心中しようとしていたわけなんだけど、それを後に祖母から暴露されるまで思い出すことはなかった。

ネグレクトといっても、その形態はさまざま。

殴ったり蹴ったりなどのわかりやすい暴力がないからこそ、「ウチはよその家とは違う」ということに、すごく気がつきにくい。

朝ごはんはない。夜は食卓にはレトルト食品とお菓子が並び、しかしお菓子ばかり食べていると怒られるという理不尽。

子どもに内職(という名の母の趣味)を深夜2時~3時まで手伝わせ、学校に遅刻して怒られるという理不尽。

理不尽が過ぎると、正しいことは、とにかく大人を怒らせないことだと学ぶ。

 

だからなんだといえば、

ゆの

教えてもらわなくても子どもは自分を守るために防衛する。そのために何が正しいのかはき違えて生きるようになる。
そして、そんな子ども頃の自分を、大人になっても変えられないってこと。


【メンヘラなるままに、日暮しvol.2~はこちらから▽】

 

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この記事を書いたライター

ゆの

毒親(機能不全家族)の元で育ったアダルトチルドレン。メンヘラ歴は早20数年。ダメな男に引っかかり続けたけど、さすがにそろそろ幸せになりたくて、メンヘラ改善と自己肯定感を高めるために試行錯誤の毎日。好きな言葉は「元気があれば(大体のことは)なんでもできる」。

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@chanyunomenhera

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