誕生石と石ことば<10〜12月編>|石の持つ意味を知って想いを伝えよう

記事更新日: 2021/10/07

ライター: えりち

突然ですが、みなさんにお尋ねします。

花言葉と同じように、宝石にも「石言葉」があるのをご存知ですか?

もしかしたら、誕生石は知っていても、石言葉はほとんどの方が知らないのではないでしょうか。

 

実は、石もお花と同じように、1つ1つ意味が込められているんです。

えりち

もし石言葉をふまえて宝石のギフトを贈ることができたら、より愛が伝わるかもしれませんし、普段の誕生石もより特別なものに感じるかもしれませんね。

今回は、皆さんが意外としらない10~12月の誕生石の「石言葉」について、成り立ちと石の持つ意味を踏まえて、みなさんにお伝えしたいと思います。

 

この記事を書いた人
★ライター兼 現役占い師えりち
ライター&現役占い師。そして占い&石マニア。宝石や鉱石が好きすぎて、学生の頃はパワーストーン&鉱石ショップで働いていたことも。1番好きな石はオパールとラピスラズリ、水晶、そして黄鉄鉱。磨いていない石が好き。

そもそも誕生石の由来って?

もとはポーランドの宝石商が導入したものだとされています。

日本に「誕生石」の概念が導入されたのは1958年ごろだとされており、国内での採石の状況を踏まえて少し修正したものが取り入れられました。

えりち

日本は3月に「珊瑚」、5月には「翡翠」が追加されています。

月によっては複数の種類の石が設定されていたりしますし、国によってもまた内容が少し変わっています。

 

【10月】オパール

【オパールの石言葉】
  • 幸福の象徴
  • 創造
  • 活力
  • 純真無垢、無邪気
  • 希望

石の名前の由来

オパールの主な産地はオーストラリアで、色は乳白色や褐色、黄色や青色など、さまざまなものがあります。

名前は「色の変化を見る」という意味のギリシャ語である「オパルス」が由来だとされています。

石の持つ由来や伝説

えりち

画像を見るとわかると思いますが、さまざまな色が見えることから「すべての美徳を兼ね備えている石」とされ、特に中世ヨーロッパでは 幸福もたらす石として重宝されていました。

古代ローマでは、初代ローマ皇帝のオクタヴィアヌス(アウグストゥス)が、ローマ帝国の3分の1を売ってまで入手しようとした…という逸話もあるほど。

また、アラブの人たちはオパールを「天から落ちてきた稲光である」と考え、身につけていると災厄や雷から身を守ってくれると信じていました。

シェイクスピア作品の中でも「宝石の女王」と書かれていたり、今も昔も、その虹色の不思議な輝きは人々を魅了していたんですね。

 

【11月】トパーズ

【トパーズの石言葉】
  • 幸福な結婚
  • 希望
  • 知性
  • 繁栄
  • 友愛
  • 誠実

石の名前の由来

日本では「黄玉(おうぎょく)」とも呼ばれるトパーズ

本来は無色透明ですが、中の不純物によって黄色や青、茶色やグレーなど、さまざまな色のものがあります。

名前の由来ははっきりしていませんが、「探し求める」という意味のギリシャ語の「トパゾス」という説もあれば、サンスクリット語で「火」を意味する「タパズ」だ、という説もあります。

えりち

ちなみになぜギリシャ語の「探し求める」が由来だとされてるかについてですが、当時の産地だった紅海の島で探すことが困難だったから、というところから来ているそうです。

ペリドットとよく似ていたため、混同されていたからだ、という説もあるそうですね。

石の持つ由来や伝説

エジプト人はトパーズを「太陽の宝石」と呼び、太陽神ラーの力で美しい輝きになったと考え、災厄から身を守ってくれる石だと考えていました。

同じくギリシャ人やローマ人も、その石は「太陽神ジュピター」に由来すると考え、力を持つ石だと考えていました。

えりち

聖書でも、モーセに与えられた「火の石」の1つだとされており”topaz”の表記がありますが、当時のトパーズとは黄色い石全般を指す言葉で、今のトパーズを意味しておらず、クリソライトや別の石だったのではないか…という説もあります。

さまざまな説はあれど、トパーズも古代から親しまれて、魔除けとなる石だと考えられてきたのがわかりますね。

 

【12月】ラピスラズリ

【ラピスラズリの石言葉】
  • 健康
  • 永遠
  • 成功の保証
  • 開運、幸運

石の名前の由来

ラピスラズリは、ラテン語でラピスが「石」、ラズリ(ペルシア語の「ラズワード」とラテン語の「ラズルム」が由来)は「」や「天空」という意味があります。

えりち

日本語では「瑠璃(るり)」や「天覧石」という名前で呼ばれていました。

その名の通り、深い青色が素晴らしい石であり、古くから多くの国で、宝飾品以外にも顔料や美術品のもととして重宝されてきました。

粉末にし、油などと合成したものは顔料として「ウルトラマリン」と呼ばれています。

石の持つ由来や伝説

他の石同様、ギリシャやローマでは魔除けだとされてきた石の1つでもありますが、ローマ人の多くは媚薬作用があるとも考えていたようです。

古代エジプト人は宗教儀式にも用いており、死者とともに埋葬していた「死者の書」にもラピスラズリは登場しますし、ツタンカーメンを含め王家の人間の墓にもラピスラズリが使用された宝飾品があります。

えりち

アフガニスタンやアメリカ、シベリアやインドなど多くの場所で採石できるラピスラズリ。

紀元前から交易品として用いられており、人類に利用された石として最古のものだとも言われています。

日本でも奈良県の正倉院に、ラピスラズリで飾られた牛革のベルトが保管されています。

 

石のもつメッセージと共に、身につけてみてください

宝石や鉱石は、ただ綺麗なだけではなく、意味がわかるとなんだか特別なものに感じますよね。

自分や大切な人へのギフトの時も、ぜひ石言葉を思い出してみてください。

石の持つ言葉と一緒に、誰かに贈ってみませんか?

えりち

あなたの誕生石が、より輝くものになりますように!

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