ただブランドだけで決めるわけではない、
とっておきのジュエリーを身に着けるのだとしたら、どうせならそれが環境や社会に良い影響を与えているものだとよいですよね。
そんなコンセプトを持っているのが、エシカルジュエリー。
エシカルって言葉に聞きなれていなくても大丈夫。
具体的にわかりやすく説明していきます。
このページの目次
「エシカル」とは、道徳的、人道的といった意味を持ちます。
エシカルなジュエリーとはつまり、
環境も人も傷つけずに生産して手元に届くジュエリーのこと。
たとえば多くのジュエリーに使われるダイアモンドなどの鉱石は、アフリカなどの法整備などがしっかり整っていないところで発掘されて輸送されるため、
児童労働などの人権侵害や、鉱石を掘り起こす際の環境破壊をしながら実は手元に届いている…ということが背景にあったりします。
環境や社会に配慮していますとしっかり表明していることが「エシカルジュエリー」の証なのです。
ただ環境や社会に配慮しているといわれても、わかりにくいですよね。
エシカルジュエリーの特徴を説明していきます
主に調達と原料の2点に着目して確認していきます♪
フェアトレードとは?
まさにその名の通り、フェア=公正、トレード=取引、ということで公正な取引を行っているかということ。
調達の際に、採掘者に対して不当な金額(例えばとっても安い価格で仕入れたりすること)をしていないですよ、という表明がフェアトレードです。
リサイクル…ときくと、なんだか古着っぽく質が落ちてしまうようなイメージがしてしまうかも。
ここでのリサイクルのイメージは少し異なります。
東京オリンピック2020のメダルが、都市鉱山で作られているのと同様に、
実は私たちの身の回りって貴重な金属にあふれているんです。
金属は有限。わざわざリスクをおかして遠いアフリカから採掘してくるよりかは、
すでに携帯電話などに埋め込まれて使われなければ捨てられてしまう金属を有効活用してあげた方が圧倒的に環境にもよく安全なのです。
ダイアモンドはラボベースダイアモンドとも言われるように、
研究所で炭素(C)の化学反応を起こしながら作ることができます。
その強度や輝きはほとんど採掘したダイアモンドと変わりません。
ちなみに、たまにエシカルな企業で「コンフリクトフリーのダイアモンドを使っています」
と声高に宣言するところもありますが、正直今99%のダイアモンドはコンフリクトフリーです。
(コンフリクトフリーとは、紛争地域から仕入れたり、紛争に関連したダイアモンドは使っていませんよ、という意味です)
これはむしろ当たり前でないと危ないですね…
人工ダイアモンドではない場合は、生産国を確認することをおすすめします。
ここまで読んできて、エシカルなジュエリーの特徴はわかった。
ただ、公正な取引がされているかどうかって自分たちではわからなくない?と思ったあなた大正解!!
会社は認証を得ることによって、自分たちがしっかりと運営されており、
環境や社会に悪影響を与えるのを避けることができていると証明しているのです。
では、どうやってその会社が本当にエシカルだと認識するのでしょうか?
世界にはいろいろな第三者認証団体があり、調査をしてその会社が本当に信頼できるのか判断しています。
ここでは主な団体を紹介します。
鉱山の運営状況がエシカルに行われているのか、調査をするほぼ唯一の団体です。
ジュエリーの会社だけでなく、多くは鉱山会社が登録をしています。
鉱山のマップなども作り、どこが責任ある調達を行っているのか一目で見ることができるようになっています。
エシカルジュエリーに対してのStandard(基準)を作っている団体です。
会社への監査も行っており、会社が基準に沿って運営されているかチェックをします。
▶Responsible Ethical Jewellery Council
エシカルジュエリーと聞くと、なんだかふわっとしていて
なんとなく環境によさそう、社会によさそう…と感じるだけで終わってしまいがち。
具体的にどういう観点で見ればよいのか、どんな認証があればエシカルジュエリーといえるのか…について説明しました。
自分のお気に入りのジュエリーに出会えますように。
自然が好きなナチュラルずぼら女子。
摂食障害の経験をもつ。
今は自分と向き合いつつ、サステナブルで心豊かに生活していくために実践できることも話しています。