TOP > 家族ってなんだろ? 健康・外見の悩み 今すぐ癒して! 人生どうにかしたい また今日も眠れない > わたしのコロナ体験記 〜後遺症編〜
コロナ体験記、第3弾です。
これまでのえりちは、自宅療養中、10日下がらない高熱と脱水に苦しみ、重症化して肺炎を起こし「中等症患者」として入院を経験しました。
えりち
今回は、入院後〜後遺症についての記事です。
▼苦しんだ自宅療養編はこちら
▼コロナ病棟での入院生活はこちら
入院して治ってはい終わり…といかないのがコロナです。
時間をかければ治ってくるとはいえ、罹患経験者の多くがその後も長引く後遺症に苦しんでいます。
えりち
今日は、コロナの怖さは罹患中の症状だけではなく、その後も続くということを皆さんに知っていただければと思います!
このページの目次
えりち
入院中、コロナや肺炎の人は「うつぶせ寝」をするように病院の先生に勧められました。
※難しい場合は、横向きで
うつぶせで寝ると、背中側の肺が広がって空気を取り込みやすくなるようです。
コロナで肺炎になると背中側の肺から障害を受けることが多いそうで、仰向けのままだとずっと背中が圧迫されてしまいます。
そのため、うつぶせで寝ることで酸素をよく取り込むことができるので、肺炎の重症化予防によく、酸素値の改善が期待できるようです。
えりち
これは入院するまで知らなかった対処法!
意外と知らない人が多いので、ぜひ覚えておいて、息苦しさを感じたらうつ伏せで休んでみてください。
★まくらや布団を使ったり、手の位置や体の向きなどを調整し苦しくない体勢を工夫する
★なるべく長時間行う(2時間以上がのぞましい)
▼最近はTwitterでも拡散されはじめています。
救命で働いていた時、ECMO患者は必ず1日2~3回、腹臥位にしていました。コロナが流行するずっと前から。その時間になると医師と看護師が大集合して。よみがえる大変だった思いでたち。https://t.co/DWW5maMMXb
— ぽんぽこつんつるてん (@Cathriney9)June 5, 2021
さらっと看護師さんの対処書かれているけど素晴らしい行動。「過去の経験から腹臥位療法を試すことにした。〜すると、みるみるうちに酸素飽和度が改善し、1~2分で98%になった」
— 田中邦裕 aka くにさん@さくらインターネット社長 (@kunihirotanaka)August 30, 2021
コロナ治癒に「うつ伏せが有効」という意外な事実 重症だけでなく中等症でも呼吸機能改善の例もhttps://t.co/35n9GXLGMp
えりち
コロナが風邪やインフルエンザと違うことの1つに、後遺症があることが挙げられると思います。
入院編でもお伝えしましたが、入院中の私の症状は、以下のように軽快していきました。
えりち
自宅療養でおこした脱水と肺炎の症状は軽快していきましたが、全然治らない症状がありました。
特に頭に霧がかかったようにボーッとしたり、違和感があるブレインフォグと、倦怠感と頭痛がひどくおこりました。
息切れや眠気、目の異変は時間が経つにつれ、10日ほどかけて良くなりましたが、味覚・嗅覚異常と頭痛、倦怠感、物忘れの多さは罹患後1ヶ月以上経過した今でもあり、闘っています。
正直、食べ物がおいしく感じられず嫌になります。
えりち
1ヶ月経って塩気と甘みを感じるくらいには味覚は戻ってきましたが、嗅覚がまだほとんどないので「食べ物の風味や味」がいまいちよくわからないのが辛いです。
嗅覚あってこその味覚だと痛感しました。
退院直後は起きているのが非常にしんどく、1〜2時間起きているのがやっとで、10日ほど、毎日ほとんど寝込んでいました。
なぜか入院中から、寝るたびに夢を見るようになってしまい熟睡できず疲れますが、それでも脱水症状や熱がなくなっただけ幸いです。
えりち
とはいえ、ずっと不調が続いているとやっぱりしんどいんですけどね…
もちろん後遺症が出ずに治ってしまう人もいますが、私と同じように後遺症が残ってしまっている人も数多くいます。
えりち
コロナの後遺症には、他にも脱毛やブレインフォグ、睡眠障害や記憶障害など、こういうのも後遺症なの!?という感じの症状があったりするようです。(※症状には個人差があります)
多くは時間の経過とともに良くなっていくようですが、コロナは非常に長期戦になり得ることが感じられますね。
私もまだ、後遺症と闘っています。
えりち
今は後遺症外来というものがある病院もあるので、体調が悪いのが続いたら行ってみるのもありだと思います。
私はまだ予約して行けていないのですが、後遺症外来に苦しんでいる人を診療してくれる病院が増えています。
後遺症外来は、コロナ陽性者で後遺症がある人はもちろんですが、
濃厚接触者になって、「陰性のはずなのにいつまでも体調が悪く症状に悩まされている人」でも受け入れてくれるところがあります。(※受診前に確認してみてください)
えりち
以下、私の兄弟の話を例に挙げます。
えりち
同居の兄弟は「陰性」で発熱もなかったのですが(ただし濃厚接触者)、私が発症した翌日からコロナに似た症状が出始めて、2週間以上長いこと苦しんでいました。
兄弟の身に起きたのは、ちくちくするような強い体の痛みと倦怠感、頭痛でした。
休んでもなかなか治らず、オンラインで都内のコロナ専門の後遺症外来にかかったところ、
後遺症専門医
熱がなくて陰性でも、ウイルスにさらされて感染しているかもしれません。
陰性のはずなのになぜか症状があって、なかなか治らずに苦しんで外来にいらっしゃる方は実はたくさんいます。
とお話がありました。
濃厚接触者になって体調が悪くなった人や、熱はないけど「ずっと治らなくてなんか変だ」という症状がある方は、後遺症外来に行ってみるのもひとつの手かもしれません。
受診者が多いかもしれませんが、今はオンライン診療もあり在宅でも診療を受けられるところがありますので(薬はおもに郵送されてくる)、ぜひ探してみてほしいです。
上記の症状が出た兄弟は、最初は地元の病院にかかりました。
しかし、症状を訴えても
地元医院の医師
は?熱ないしもう時間も経ってるし、陰性だったんでしょ?
こんなのがコロナの症状や後遺症かもしれないだなんてあなたの気のせいでしょ(笑)
と鼻で笑われてあしらわれてしまいました。
しかし後遺症外来の先生によれば、
後遺症専門医
気のせいなんてことはないです。
なかには熱がなくても陽性の人だっていますし、陰性でもコロナと同じような症状が出る人はいます。
とのことでした。
この出来事で、症状を訴えても、お医者さんによっては「気のせい」「コロナではない」という判断をされかねないなと思ったため、コロナやコロナ後遺症の専門の病院を探してかかって、きちんと診療してもらったほうがいいと思いました。
もちろんコロナ専門外のお医者さん全員がこの「気のせい医者」と同じだとは思ってませんが、こんなご時世を鑑みて、患者の体の違和感は無視してほしくないと思いました。
事実、後遺症外来にかかって薬を処方してもらった兄弟は、少しずつ快方に向かっています。
えりち
兄弟の症状がこのまま「気のせい」で済まされてたらずっと体調悪かったかもしれないと思うと、ほんとに良かったと思います。
やはり、体はきちんと治したほうがいいですね。
患者の声に耳を傾けて、「気のせい」で済まさず、きちんと診療してくださった後遺症外来の先生たちにはとても感謝しています。
えりち
風邪みたいな症状だけですぐ治ればラッキーかもしれません。
しかし、私のように10日熱が下がらず、脱水や肺炎を起こして入院し、その後も後遺症で1ヶ月以上コロナと闘わざるを得なくなった人もいることを覚えておいてほしいです。
免疫力が下がると、コロナだけでなく他の病気の感染リスクも高まりますので、体調の悪い時はぜひ無理をしないようにしてください。
えりち
私もまだ後遺症があって寝込む日もあります。超、低空飛行です。
家事や仕事も、できることだけ少しずつやってみて、疲れたら休んで、を繰り返して少しずつ少しずつやっています。
後遺症は思ったよりもしぶとく、常に体にまとわりついている感じがあり大変気持ちわるいです。
しかし時間が経てばかならず良くなる……と信じて、療養しています。
情報が錯綜して、デマが出まわったり、正しい情報が手元にこなかったりすることがあります。
引き続き、コロナやワクチン・自宅療養や行政の支援に関する情報は自分でも収集して、情報弱者にならないようにしてほしいと思います。
えりち
自宅療養になり、自治体が食料を配布してくれるのを知らないまま療養していた友人や、
日時がわからずワクチンの予約を取り損なって2ヶ月先延ばしになった知人もいます。
SNSで流れてきたことを鵜呑みにするだけではなく、厚生労働省や、コロナやそれに関連する医療関係者からの情報など、なるべく自分でも信ぴょう性の高いソースを探すようにしてください。
また一度、ご自身の住んでる自治体の、コロナ罹患における諸々の対応や制度を確認しておくことをおすすめします。
コロナにはできれば2度とかかりたくないですし、誰も感染してほしくない手強い敵だと個人的には思ってます。
新しい型のウイルスが出てきたり、ワクチンもまだ国民全員が完了していなかったりと、まだまだ終わりが見えないですが、まだしばらくは牽制しながら付き合っていくしかないだろう…と思っています。
えりち
わたしの経験談をもとに、皆さんもぜひ備品と心構えを準備してもらえたら嬉しいです。
もし皆さんがこの記事を読んで「コロナは怖い」「準備や予備知識は大切だ」と思ってくれたなら、私は罹患した甲斐があると思います。
今後も感染対策には気をつけて、どうぞ健やかにお過ごしください。
お互いに気をつけて、必ずこのコロナ禍を生き延びましょうね!!!!
コロナに負けるな!!!
▼入院中の記事もぜひ参考を!