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新型コロナウイルスが猛威を奮っている昨今。
えりち、コロナに罹患してしまいました。
えりち
8月に、1回目のワクチンを打つ直前に罹患して、地獄のフチを見ました…
アラサーのえりちは生身の体で罹患してしまったわけですが、とにかくもう本当にしんどかったです。
えりち
20代、30代の中でも若いから軽症で済む人もいるかもしれませんが、私のように軽症で済まず苦しんでいる人もいます。
少なくとも「コロナは風邪」ではないと思いました。
結局中等症と診断されるまで悪化し、入院も経験したのですが、
罹患から入退院までの経験を、いざという時のための予備知識として役立てていただけたらいいなと思い、今回記事にすることにしました。
コロナは本当に他人事ではなく、明日は我が身かもしれません。
今日は、自宅療養編の記事をお届けしたいと思います。
このページの目次
えりち
簡単に自己紹介すると、私は
という感じでした。
基本的に完全在宅勤務でしたが、8月に、2週間のあいだに3回ほど、通院と仕事で都内へ。
食事等はせず、数時間の滞在と直行直帰で、終わったらすぐ帰るようにしていました。
3回目の外出を終えた2日後の金曜日、なんだか喉が痛い。
えりち
熱を測ったら37.3℃。微熱くらい。
いつものように、風邪薬を飲んで寝たら治るだろうと思い市販薬を服用。
しかし寝て起きたところ、
体の熱さと重だるい感じが体を包み、
体温計が38.5℃を叩き出したところで「あれ、なんか違うかもしれないぞ」という気持ちが頭をよぎりました。
えりち
薬のんで寝たら風邪は治る人間だったのに、なんで効かないの!?
38℃台の熱が、解熱鎮痛剤を飲んでも37.8℃くらいまでしか下がらなかったです。
しかし数時間経って薬が切れてきたであろう頃、また再び38℃台まで熱がぐんぐん上がる。
薬が効いてる感じがなく、完全な気休めに終わりました。
時間が経つにつれ、高熱以外にえりちの体にはこんな症状が出てきました。
高熱が常にあり、食欲も低下。
酸素も時々94%を下まわるので、息苦しさも出てきました。
吐き気も早々に出てきたので、3日目あたりから食べ物を受け付けず、段々と少ししか食べられなくなっていきました。
えりち
母がアイスノンやゼリー飲料、ヨーグルトやスポーツドリンクなどを事前に買いだめておいてくれたので、
食べられるときに少し食べて命を繋いでいたような感じでした。
わりと早い段階で味覚・嗅覚がなくなり、トイレの芳香剤も無臭に感じるし、梅干しを口に入れても酸っぱさも味も感じない、何を食べても無味無臭という感覚も味わいました。
ちなみに5日目以降は下痢も止まらず(思えばこのときすでに脱水だったのかもしれませんが)、起き上がるのもしんどく、トイレに向かう足もふらふらになっていきました。
熱も下がらないので、アイスノンもフル稼働です。
えりち
家族がいて看病してくれなかったら、ベッドから動けなくなっていたかもしれません。
私は熱が出た段階ですぐ部屋にこもり、リビングや階下へいかず、家族と接触しないように心がけ、家族にも全員マスクをつけてもらい、まめに消毒もしてもらいました。
連絡事項はLINEや通話で、食事や必要なものは持ってきてもらったらドアの外に置いてもらって、家族が離れたら私が取りに行く、というようにしました。
えりち
食事も、使い捨ての容器があればいいですが無かったので、食べ終わった食器全体にアルコール消毒のスプレーをかけてから廊下に置くようにしました。アイスノンも、消毒スプレーをかけて拭いてから廊下に置き、冷凍庫にしまう前に一度洗ってもらいました。
換気などもおこない、少しでも感染リスクにつながるようなことは避けたいと思ったので、効果が確実にあるのかはわかりませんが、なるべく非接触・消毒徹底で行動するようにしました。
お風呂も、基本は清拭し、入ったとしても家族に会わないように風呂場へ向かい、換気をしながら1番最後に入浴し、終わってから消毒をするようにしました。
発熱が金曜日だったため、月曜日にPCR検査をやっている病院へ連れて行ってもらい、検査を受けました。
えりち
車内にいたまま、唾液で検査を受けました。
このときは発熱から3日目だったのですが、翌日朝には結果が出て、「新型コロナウイルス陽性」ということが判明。
陽性が判明すると保健所から連絡がきて、同居の家族も濃厚接触者という判断になり、全員外出禁止となってしまいました。
(のちに家族も検査し、家族は全員陰性と判明)
えりち
検査のあとは1週間分の薬(咳止めや解熱鎮痛剤)をもらい帰宅しました。
陽性が判明すると保健所から毎朝、健康観察の電話がかかってきます。
毎朝、今ある症状と体温、そして酸素濃度を聞かれます。
えりち
しかし自宅療養のためか特別何か治療を提案されるわけでもなく、水分摂取の指示をされ、
「辛いと思うけど、頑張ってください」という言葉で終わるだけの、なんとも切ない時間だったなと思いました。
正直、こんなに苦しいのに…って気持ちが湧いてきました。
風邪の辛さを1とするならば、コロナの辛さは30くらいはあるかもしれない、という体感だったため(あくまでえりちの体感です)、毎日生存確認をしてもらえるのはもちろんありがたいのですが「なんでもいいから、今あるこの症状を取り除くような治療をしてほしい…」というのが正直な気持ちでした。
このときすでに高熱が下がらず4日目でしたから。
前述しましたが、5日目以降の私は脱水症状を起こしており、ふらふらでトイレに行くのがやっと、行っても下痢が止まらず、トイレ以外は寝ていないと吐き気やめまいで起きていられない状態でした。
軽症:多量の汗、のどが渇く、めまい、吐き気、ぼんやりする、重苦しい、食欲減退、血液凝縮、尿量減少
中等症:吐き気、脱力感、動きが鈍くなる、皮膚の紅潮、疲労および嗜眠状態になる、感情が鈍磨したりイライラしたり不安症になる、無関心になる、手足のふるえ、ふらつき、頭痛、体温上昇、脈拍・呼吸上昇や困難、幻覚、言語不明瞭、精神錯乱
重症:筋痙攣、失神、舌の膨張やしびれ、飲み込み困難、目がくぼむ、腎機能不全による尿量減少や消失、皮膚乾燥および感覚がなくなる、聴力喪失
高熱ももちろん下がらず、一時は39.6℃まで上がり、ろくに食べていないので力も出ません。
それも8日目まではなんとか耐えましたが、
9日目の夜中についに飲み物も受け付けなくなり、ふらふらの体で胃液が出なくなるほど嘔吐を繰り返したため
えりち
あ…これはもうだめだ、救急車呼ばないと私は確実に死ぬ。
と思うレベルの体感がやってきました。
そして母に救急車を呼んでもらったのです。
しかし医療が逼迫しており、近くの受け入れ先の病院も病床が埋まっていることがほとんどで、コロナ陽性者がいる家の救急搬送は「意識がなくなったり、動けなくならないと救急車を動かすことはできません」と断られてしまいました。
9日高熱が下がらず脱水のような症状を起こしていること、ろくに飲み食いしておらずフラフラしていると伝えてもだめでした。
トイレにはなんとか行けているため(ていうか行かないと下痢が出て大変)、動けていると判断されてしまったのです。
えりち
(いやもう9日高熱が下がらないし、ろくに飲み食いしてないし、下痢で体から水分どんどん出てるし死にそうなんだが…もう死ぬ直前じゃないと搬送もしてくれないってこと?)
家族もすごく心配してくれている中、藁をもすがる思いで電話したのに、この時ほど絶望感を感じたことはありませんでした。
こんなに医療が逼迫していなければ、きっと搬送してもらえたかもしれません。
でも今この状況だとそれも出来ない。
搬送を断られたあと母が夜間常駐の保健師さんに連絡し相談、順番はいつになるかわらないけど入院エントリーを申し込み、昼間勤務の保健師さんに状況を申し送りをしてまた連絡してもらうことになりました。
このとき、母は「どこでもいいから、治療できるところを探して欲しい」と頼んだようで、探してみますとお返事がありました。
えりち
入院がいつになるかも分からないのに、まだこの状況で耐えないといけないのか…
もう助からないのかな…治らないのかな…
このとき、わたしは体の辛さと治療を受けられない絶望感で、我慢してたものが崩れて初めて泣きました。
朝になると、母の携帯に申し送りを受けた保健師さんから電話がかかってきて、こんな言葉が。
保健師さん
お嬢さん、病院で治療を受けませんか?
えりち
(えっ…受けられるの!?)
保健師さん
予約制で、予約がたくさんなのでどこに入るかわかりませんが、点滴をして胸のCTを撮りましょう。
病院をあたってみますね。
なんと、市内の病院の発熱外来(病院の外にプレハブ小屋で診察・療養スペースがある)にかかって、点滴とCTで受診できることができることになりました。
えりち
1週間以上ろくに飲み食いもせず、高熱も下がらず、こんな状況で搬送もしてくれないなんてもうだめかと思ったけど……本当に助かった!!!と思いました。症状を聞いて治療が必要だという判断をしてくれたこの保健師さんと、受け入れてくれた病院には感謝してもしきれません。
正直、症状を伝えても「若いからそれぐらいじゃ脱水にならない」とおっしゃった保健師さんもいたので、保健師さんによってこんなにも対応と判断が異なるんだ…とショックを受けました。
予約が無事に取れ、母の車で連れられて、市内の発熱外来まで向かいました。
えりち
駐車場につくと防護服に身を包んだ優しい看護師さんが体を支えてくれて、私をプレハブの個室の1つに案内してくれました。
個室にはベッドのほかに床頭台と空調、奥にはトイレとシャワー室がついており、ここで入院する陽性患者もいるんだとか。
点滴は、看護師さんによると脱水の患者さんに使う、電解質やミネラルを含んだものだそう。
えりち
少しするとす〜〜っと楽になった感じがあり、トイレに向かう足取りもふらふらした感じが薄れた様子がありました。
なぜか3日目以降、高熱のせいか寝つきが悪くなり、まとまった時間眠ることが出来なかったので、このとき体が楽になったためかす〜っと眠気もやってきて、少しですが眠ることが出来ました。
どれぐらいかはわかりませんが、眠っていたら、看護師さんの呼ぶ声がしました。
看護師さん
えりちさん良かったですね!
今保健所から電話があって、病床に空きのある病院に入院することが決まりましたよ。
えりち
え!?入院できるんですか…!?
まさかの展開でした。
母が点滴をしている間に入院の荷物の準備で家に戻り、点滴が終わり次第、保健所の車に乗って病院へ搬送されることになりました。
実際に点滴が終わると、あれよあれよという間に荷物と共に保健所の車に乗せられ、ちがう市町村の病院へ搬送されました。
えりち
(順番がいつになるか分からないと言われたけれど、入院エントリーをしておいてよかった…)
と心底思いました。
10日苦しんでもうだめかと思いましたが、このときは本当に安堵の気持ちでいっぱいでした。
えりち
このあと、思ってたよりも悪化しており結果的に中等症患者として入院することになります。
入院編は、また次回書きたいと思います。
今回、コロナにまだ罹患していない人でも、事前に用意し備蓄しておいたほうがいいと思った物があったので記しておきます。
えりち
熱が下がらないときはアイスノンがフル回転しますので多めにあった方がいいです。
小さめの保冷剤は首や脇などを冷やすのに良く重宝しますし、酸素計は毎日保健所から数値を聞かれるのと、息苦しい時は計測必須のため絶対にあったほうがいいです。
また、私のように食欲がなくなって食べられなくなることも想定されますので、レトルトのおかゆや冷凍食品、飴やチョコなど「自分が手軽に食べられるもの」を買っておいて、いつでも食べられるよう、ベッドの近くなどに置いておいたほうがいいです。
食事は、冷凍しておける宅配食なんかもいいですね。
病院にすぐかかれないこともありますので、解熱鎮痛剤や咳止めなどがもしあれば、市販薬も用意しておくといいかもしれません。
家族と同居の人は、使い捨ての食器があると捨てるだけでいいので便利だと思います。
コロナ陽性患者のいる家の「ごみの捨て方」は、各市町村のホームページを参照し、指示にしたがって捨てるようにしてください。
えりち
えりちも、私のゴミは私の部屋にしばらくためておいて、ほかの家族と一緒にしないようにしました。
毎日確認の電話がかかってくるとはいえ、今回の私のように軽症という判断をされれば、望んでも治療も受けられず、搬送も受診も出来ない、という対応をされる場合があります。
結局自宅療養中は自分の治癒力が勝負です。
処方薬や市販薬を飲んで、あとはひたすら寝てるしかありません。
でもこれって、自宅療養という名の「放置」ではないだろうか?という気持ちが何度も何度も浮かびました。
えりち
本来だったら、医療が逼迫していなければしかるべき治療を全員が受けられたかもしれない。
もっと早く治療が受けられていたら、肺炎や脱水、それ以上の重度の症状に苦しまなくて済んだ人はたくさんいると思います。
自宅療養で亡くなった、というニュースを聞くとなんともやるせない気持ちになります。
私は、運が良かったと思います。
一刻も早く、望んでいる人が全員、必要な医療を受けられるようになることを願ってやみません。
保健所や病院も夜間は人員が手薄になりますので「なんだかおかしい」と思ったら、昼間の間に一度連絡を入れておいて、症状等を報告しておくと良いです。
夜間でも、おかしいと思ったら保健所に連絡を!
えりち
病院スタッフや保健所の人も忙しいのに申し訳ない…と思うだろうけど人命のほうが大切です!
死んでからでは遅い!!!
もし余力があるなら、家族や親しい友達などにも、報告は必ずしておきましょう。
何かあった時は我慢しないで、必ず誰かに助けを求めてください。
まだまだ新型コロナウイルスの終わりが見えませせんが、引き続き感染症対策には気をつけて過ごしていきましょう。
えりち
皆さんが安全に、安心して暮らせる日が来るよう私も祈っています。
次回は、入院編をお送りしたいと思います。
▼入院編はこちら