TOP > そんな自分を好きになる 人生どうにかしたい > 【有名になりたい病】で悩む人へ 何者かになりたいけれどなれないのはなぜ?
——有名になりたい
——何者かになりたい
そう思うことはありませんか?
私の場合、毒親に育てられたこともその要因の一つかもしれませんが、有名になりたいと思う時期が結構長く続きました。
でも「何者かになりたい」「何かを成し遂げたい」と思えば思うほど、空回りして幸せのタイミングを逃してしまったようにも感じています。
ゆの
今回は、私が有名になりたい病を自覚したタイミングと、「別に有名にならなくてもいいや!」と思ったきっかけをそれぞれ書いていきます。
もしも、有名になりたくて、だからと言ってどうしたらいいのかわからず心が苦しいと言う人がいれば、このコラムが何かの参考になればうれしいです。
このページの目次
将来なりたいものが具体的にあって有名になりたいというわけではなく、ただ「大勢の人から認められたい」という気持ちだけが常に片隅にあるだけ。
ゆの
ところが、私は自分が”有名になりたい病”だと自覚せざるを得ない日がありました。
それはふと立ち寄った本屋で、平積みされたファッション誌「non-no」をパラパラとめくっていた時のこと。
「なんか見たことあるなぁ……」と思ったら、そのモデルの子は同じ小学校の同級生だったんです。
ゆの
Kちゃんの載った雑誌を見た後、私は猛烈に悔しくて、急激な不安に襲われました。
別にモデルになりたかったわけではない。でも有名になったKちゃんがすごくうらやましかった。
ゆの
でも、しばらくは有名になるような出来事もなく(そもそも行動してない)、社畜となり精神が腐っていきストレスで声が出なくなって。
有名になるどころか生きているのが精一杯の状態——そんな満身創痍で出会ったのが、アートでした。
ひょんなことから現代アートのアーティストと一緒にものづくりをしたり、そこで出会った仲間と一緒にイベントを立ち上げたりしているうち、また徐々に沸々と湧いてくる”有名になりたい病。
ゆの
でも結局、何をしても満たされないまま。
「有名になりたい」「何者かになりたい」という想いが先立って、彼氏と別れたり婚期を逃したり、「なんだかよくわからないけど有名になりたい」という漠然とした思いがあるがゆえ、プライベートはひどいものでした。
ある時、自分が何者にもなれていないことについて考えてみました。
そうしたら気がついてしまった——
ゆの
イベントを企画をしている時も舞台に立っている時も、とにかく一生懸命にやった。
仲間と一緒に泊まり込んだり、お酒を飲みながら「あーでもないこーでもない」と言いながらものづくりをしている瞬間は、別に「これで有名になってやる!」とは思っていなかった。
私は、夢中になれるものが欲しくて、そして、自分の居場所が欲しかっただけだった。
つまりそれは、ここに居てもいいよって認めて欲しかっただけなんです。
当時は、何者にもなれない自分がすごく歯がゆかった。
でも、結局有名になるために何した?って考えたら、別に何もしていない。ただ勝手に気持ちが焦っていただけ。
私は他人から褒められても素直に喜べなかったし(今もまだそうかも)、そもそも褒めてもらえることが少なかったので、承認欲求は人一倍強い人間でした。
だから余計に、私を見て欲しい、注目して欲しいという気持ちが手放せなかったのかもしれません。
ゆの
だからいまは、自分がどんな状態なら幸せなのか、やりたいことや夢中になれることを探す方へ目を向けるようにしています。
「有名になりたい!何者かになりたい!」ともがいている人の中にも、ただ漠然とそう思って、でも実現できなくて自分の気持ちがよくわからないって人もいると思うけど、そんな時はちょっと立ち止まって考えてみて。
求めているのは、有名になることなの?って。
メンヘラ化する原因をつくった家族の話を公開しながら、愛されずに育った子供が大人になってどんなことに苦しんでいるのか、心にどんな傷を抱えながら生きているのか、その苦しさや葛藤を伝えたいです。
▽過去のコラムはこちらから
【メンヘラなるままに、日暮し】
vol.1「愛すべき母親に捧ぐ」
vol.2「呪いの言葉をかけた祖母」
vol.3「自己肯定感が低くても仕方ないって笑えばいいよね」
vol.4「毒親あるある 普通の家庭を知らない子供」