【2021】ボジョレーヌーボーとは?日本で盛り上がる理由とその魅力

記事更新日: 2021/09/19

ライター: Cot

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Cot
勤務歴5年のナース
お酒は得意ではなく、ワインも飲めてグラス一杯くらい
ワインだと酸味のある白ワイン派!
もっとワインを味わって楽しみたいと思い、
・都内のワインスクールを複数回で見学
・ソムリエやワイン愛好家、ワインスクール受講生にインタビュー
・ワインに関する解説動画や書籍で勉強中

いずみん

11月になるとボジョレーヌーボーってよく話題になるけど、普通のワインと何がそんなに違うの⁉どうして日本でこんなに盛り上がってるの

この記事ではボジョレーヌーボーについてほとんど知らない方向けに、ボジョレーヌーボーとは何なのかを分かりやすく解説します。

それを知ればどうして日本でこんなに盛り上がっているのか納得できます!

さらにこの記事では、最高にボジョレーヌーボーを楽しむためのポイントも3つ紹介します。

ボジョレーヌーボとは?

ボジョレーヌーボーとは、フランスのボジョレ地方で作られたヌーボー(「新しい」という意味)ワインを意味します。

つまりボジョレー地方でその年に収穫した新しいブドウから造られた「新酒」のことです。

いずみん

新酒って?ニュータイプってこと?

新酒とは醸造期間が短くて”若い”ワインのこと です。

通常のワインはぶどうを収穫して醸造して出荷するまでに数か月~2年以上かかります。

しかしボジョレーヌーボーはその年の9月に醸造をスタートして、11月中旬には市場で出回るほど熟成期間が短いです。

いずみん

ボジョレー地方って聞いたことあるけど、フランスのどの辺り?

よく聞く”ブルゴーニュ”に隣接した地区で、ここで生産された新酒だけがボジョレーヌーボーを名乗ることができます。

さらにボジョレーヌーボーについては、ぶどうの品種についても限定されています。

ガメイ」というぶどうの品種のみを使っている新酒だけがボジョレーヌーボーを名乗ることができます。

いずみん

へー!意外と産地やぶどうの品種も限定された貴重なものなのね!

日本はフランスから世界へ輸出されるボジョレーヌーボーの約1/4が消費されている、ボジョレーヌーボー大国です。

日本では11月になると巷ではボジョレーヌーボーで溢れかえっていますが、実はこれは日本だけの環境なんです!

 

ボジョレーヌーボー解禁はどんなイベント?

いずみん

ボジョレーヌーボー解禁ってどんなイベントなの?

もともとの起源はその年のぶどうの出来を確認するために、試飲用のワインとして作り、収穫祭を行っていたこととされています。

試飲用だったからそこ熟成期間がとても短くなっています。

それが現代では商品として世界中に流通しています。

いずみん

その「解禁」っていうのはなに?ワインならいつでも作れるんじゃ?

以前は解禁日を設けていなかったため、ボジョレーヌーボーを出来るだけ早く提供すればするだけ飛ぶように売れたようです。

しかし発酵が十分でない粗悪品が出回ったため、ボジョレーワイン協会がワイン法で解禁日を設けました。

その解禁日が今では11月の第3木曜日となっています。

ちなみに以前は11月15日が解禁日でしたが、その日が土曜日や日曜日だと輸送されないことがあるため、 1985年から11月の第3木曜日に変更されました。

いずみん

もしも日本で破ったらどうなっちゃうの⁉処罰?

ボジョレーワイン協会がワイン販売業者に対して販売停止の処分を下すことがあるそうです。

しかし解禁日前に飲んでしまった人に罰則はありません。

解禁日についての詳細は、こちらの関連記事に記載されています。

 

普通のワインとの違いは?

いずみん

ボジョレーヌーボーは通常のワインと比べて、何がどう違うの⁉

通常のワインと比べて違いが5つあります。

ボジョレーヌーボーの特徴
① 渋みがなくてライトな味わい
② 独自の製法を使用している
③ ぶどうの品種が限定されている
④ 解禁日が決まっている
⑤ 超短期間の醸造

一番の特徴が①の味わいです。

いずみん

どうしてライトな味わいになるの?

その理由は、

②ぶどうの渋みが出にくい製法と、

③渋みの少ないぶどうの品種と、

⑤ぶどうの渋みが出ないほど短い熟成期間が原因です。

いずみん

味はどういう感じで違うの?

ボジョレーヌーボーのワインはよくこんな表現をされます。

・ライトで「渋み」より「酸味」がやや多い
フレッシュで爽快
フルーティーな味わい

 

独自の製法とは?

ボジョレーヌーボーは「マセラシオン・カルボニック」という製法で作られます。

これは炭酸ガスの圧力を利用して、短期間でぶどうの風味や色合いを抽出できる製法です。

色合いがはっきりしている一方で、渋みが出てくるには期間が短いため、渋みはほとんど感じません。

 

どうして日本人はこんなに盛り上がるの⁉

いずみん

日本だと恒例のイベントになってるよね!

どうして日本ではこんなに「ボジョレーヌーボー」が大々的に騒がれるのか、理由はいくつかあります。

・世界で(最も)早く解禁されるから
・渋すぎず、日本人に合うテイストだから
・日本ではかつてブームがあったから

先ほども述べましたが、ボジョレーヌーボーの解禁日は11月の第3木曜日の0時過ぎからです。

日本は本家フランスよりも第3木曜日を早く迎えるのも一つの理由と言われています。

そしてボジョレーヌーボーの最大の特徴である、作り立てのワインゆえの渋みのなさが、日本人にあうともされています。

日本では1986年からのバブル景気が後押しし、日本にヌーボーや高級ワインを中心とした「第4次ワインブーム」が巻き起こったことも理由の一つとされています。

いずみん

つまり日本と相性がいいってことね!

世界を見てもここまでボジョレーヌーボーで盛り上がってる国は少なく、

その証拠としてフランスから全世界へ輸出されるボジョレーヌーボーのうち、日本は1/4を占めます。

 

安くてマズイっていう噂はどうなの⁉

いずみん

ボジョレーヌーボーが「安くて」「マズイ」って聞いたことあるけど!?

まず値段について。

実はボジョレーヌーボーの価格帯は様々で、数百円~5,000円のものまで様々です。

通常の高級ワインのような「ブランド」ではないのと、「超短期間醸造」で手間が掛からないので、高額な商品はありません。

いずみん

ノーブランドなのと、手間が掛からないからなのね!

いずみん

マズイっていうのは…?

ボジョレーヌーボーの味の特徴は、ライトで渋みが少なくて、特徴的な酸味で、フルーティーと表現されます。

このフルーティーが含まれた特徴的な酸味な味わいとの相性が人によって分かれるため、相性が悪い人から「マズイ」と言われるようです。

しかし渋みが少ないのは日本人に人気であり、11月の人気ぶりからも、日本人との相性の良さが分かります。

いずみん

特徴的な味わいで意見が分かれるのね!

 

最高に楽しむためのポイント

ボジョレーヌーボーについて知ったところで、ボジョレーヌーボーを最高に楽しむためのポイントを3つ紹介します。

ボジョレーヌーボーを最高に楽しむために
① 美味しい飲み方
② 相性抜群の食事
③ テイスティングを楽しんで

いずみん

どんなふうに楽しめるの⁉

この3つを詳しく説明していきます。

 

最高に美味しい飲み方

最高に美味しいワインを味わうためのアドバイスは二つ。

1. ワインを10~12℃によく冷やす
2. 買ったら直ぐに楽しむ

いずみん

赤ワインは冷やさない方がいい!って聞いたことあるけど?

通常の赤ワインには「タンニン」という渋み成分が含まれており、冷やすと渋みが際立ってしまいます。

しかしボジョレーヌーボーはタンニンが少ないため、冷やして飲むことで、フレッシュでスッキリとした味わいを楽しめます!

とにかく新鮮な味が売りのワインなので、購入後は熟成させずに、直ぐ飲むのがおすすめです!

 

相性抜群の食事

最高のワインを最高の食事との掛け算がおすすめです!

いずみん

どんな食事と相性がいいの⁉

こちらもまとめてみました。

相性のいい食事
・クラッカー、サラダ(さっぱり系)
・チーズ
・トマトソースのチキンソテー

ボジョレーヌーボーは渋みが少なくてライトな味わいであるため、サッパリと薄味の料理との相性がいいです。

煮込み料理だとワインの味わいがかき消されてしまうため、チーズやトマトソース、サラダにクラッカーなどがおすすめです。

 

テイスティングも楽しんで

最後にもう一つ。

ボジョレーヌーボーを少しでもより楽しみたいと思うなら、複数の味のテイスティング(試飲)をおすすめします。

いずみん

いやでも、どんなところに注目したらいいのか分かんなし、どうやって?

そのためにおすすめしているのが「無料テイスティング体験」です!

たった70分体験するだけでもワインへの教養が深まり、人生の”幅”が広がりますよ!

場所も渋谷や銀座で仕事帰りや土日に受講可能です。

 

 

 

さいごに

ボジョレーヌーボーとはフランスのボジョレー地方で、指定されたぶどうの品種のみで作られた新酒のことです。

味の特徴としては、風味や色合いを抽出できる一方で、渋みは抑えられた少しフルーティーな酸味が特徴です。

醸造期間がとても短く、9月頃に収穫して醸造し、11月中旬には一斉に解禁されます。

味の品質を担保するためにフランスのボジョレーワイン協会がワイン法で解禁日を統一しているため、世界中で11月の第3木曜日が統一されています。

日本でここまでメジャーになったのは、渋みが少ない特徴と、解禁日を本場フランスよりも早く迎えることができるためと言われています。

これを機にテイスティング体験をして、ワインについて詳しくなってみるのもおすすめです。

この記事を書いたライター

Cot

救急科看護師をして5年目。

グレバリでは現職の看護師の知識を活かして、医療分野のアドバイザー役です!

趣味ではワインが大好きで、ワインの情報も発信してます♡

繊細さん(HSP)でもあるので、あなたの気持ちに寄り添いたい、この想いが届くと嬉しいです!

 

 

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