その昔、金沢に5年ほど住んでいた私。
夏の暑さが和らぐ頃には「もうすぐカニの季節だなー」と思ったものです。
金沢のカニと言えば「香箱」と呼ばれるメスのズワイガニ。
漁の解禁は毎年11月6日から獲ってもいい時期が決まっているため、まさに”旬”の時期しか味わえない味覚の一つです。
金沢に住んでいる頃は近江町市場が近かったので、市場で実物を見て購入していましたが、正直なところカニの鮮度はよくわかりませんでした…。
あおば
そして、東京に住まいを移した今…
あおば
カニってどうやって選んだらいいの…??
近年は通販サイトで購入することの方が多い、カニの上手な選び方について調べてみました。おいしくていいカニを、一緒に選べるようになりましょう!
このページの目次
あおば
それぞれの旬はこちら
<種類別|旬の時期>
ズワイガニ:日本海側は12月~2月、北海道では4~5月が旬(シーズンは11月~5月)
タラバガニ:11月~2月(シーズンは11月〜6月
毛ガニ:12月〜2月(通年で食べられる)
カニの種類の詳細をチェック!
脚が枝のように長いカニの種類。ズワイガニの中でも、一般的なズワイガニを「本ズワイガニ」、ほかは「オオズワイガニ」「ベニズワイガニ」とに分かれます。
市場では大型のオスのカニだけを「ズワイガニ」と呼ぶのだそう。
地域によって呼び方が異なりますが、種類はすべて「ズワイガニ」です。
・山陰地方 松葉ガニ(末の葉を折りたたんだように見えるから)
・北陸地方 越前ガニ(福井県沖で水揚げされたオスのズワイガニ)
・丹後半島 間人ガニ(「たいざがに」は漁港名から)
さらに、メスのズワイガニのことは別名で呼び分けることも。
・山陰地方 親ガニ、こっぺガニ
・北陸地方 香箱ガニ、セイコ
あおば
【旬の時期】
・毎年11月6日にズワイガニ漁が解禁します。獲ってもいいのは翌年3月20日頃まで。
・獲る場所によって旬が異なります。日本海側は12月~2月、北海道では4~5月が旬。
・カニの中でも旨味が濃厚。
・新鮮なオスのカニは刺身も食べられる。
・焼きガニ、茹でガニ、カニ鍋にも最適。
・メスのズワイガニは身より、卵(内子・外子)や味噌を味わう。
・旬の時期が終わる直前は「水ガニ」と呼ばれるほど水分が多いのでおすすめしない。
※京都と石川ではそもそも水ガニの漁は禁止。
大きな個体は25㎝以上にもなるタラバガニ。実はカニではなく「ヤドカリ」の仲間なのだそう。ズワイガニと比べて、脚の曲がり方や大きさでも判別しやすい種類です。
また旬の時期がズワイガニよりも短く、さらには年々収穫量も減ってきているため、販売されている多くがロシア産です。
収穫量は鳥取県が一番多いそうですが、国産の中で北海道産のものが最高級品だと言われます。
あおば
【旬の時期】
・旬の時期は年2回、4月~6月と11月~2月。
・カニ身が引き締まってくる11月以降が最大の旬
【味わい/調理方法】
・カニ身がたくさん詰まっているのが特徴。
・そのため、脚だけで販売されていることも多い。
・甘みが強く、北海道産のものは最高級品。
・カニしゃぶ、ソテーなどの焼きガニで食べるとおいしい。
・オスとメスではオスの方がおいしいと言われるが、カニ味噌がおいしいのはメス。
※カニ味噌は最初から抜かれていること
ズワイガニやタラバガニと比べるとボリュームが少ないように感じますが、カニ身から味噌まですべて楽しめます。
カニ身にカニ味噌をつけて食べるという食べ方が、一匹のカニでできるのは毛ガニならでは。オホーツク海で獲れる冬の風物詩ですが、海水の温度が低いところで水揚げされるので、少しずつ時期をずらして通年で食べることもできます。
あおば
【旬の時期】
・一番の旬は12月~2月頃。
・通年で楽しめるが、脱皮したての「若ガニ」と脱皮直前の「堅ガニ」の時期があり、味わいが異なる。「堅がに」は脱皮前で栄養を蓄えているので旨みが凝縮していた最高級品。逆に「若ガニ」は脱皮後なので甘みがあって安いが、品質は落ちる。
【味わい/調理方法】
・甘みが強く、繊維質の身はほぐれやすく食べやすい。
・蒸して食べるか、茹でて食べるかが基本的な食べ方。
・カニ味噌が他のカニにくらべて特別おいしい。
・獲れる時期によって味わいが異なる。
あおば
どんな食べ方をするか、調理方法によって選んでみましょう!
自宅で調理をせずに済んですぐに食べられるのは「ボイル」タイプ。
すでにゆがいてくれているので手間がかからず便利!カニを食べ慣れていない人はボイルタイプがおすすめです。
カニ鍋や焼きガニにするなら加熱処理をしていない「生」タイプ。
お刺身でも食べられる鮮度抜群の「活」タイプもあります。
参照:カニ本舗
カニの通販サイトでよく見かける「ポーション」という言葉。ポーションタイプはむき身になった状態のことを指します。一匹まるごと冷凍したものではなく、通常はむき身にしたカニ脚を小分けにして冷凍されたものが届きます。
解凍するだけで、お鍋の具材やしゃぶしゃぶですぐに食べられる状態となっているので、食べ終わった後のカニの殻も少なく処理が簡単です。
ほぐし身になっていると、カニの身の部分だけがフレーク状になって届きます。
茶碗蒸しやカニクリームコロッケ、あんかけなどいろいろな料理にそのまま使うことができるので便利です。
フレーク状なので缶に入っているものや、カニ身のみ冷凍されているものなどタイプが異なります。
冷凍品は解凍した後すぐに使わないといけないので注意しましょう。
カニ身からカニ味噌まで楽しめるのが、まるごと一匹注文するカニの醍醐味です。
ただし、甲羅分の重さがあるので、重量の中に殻の重さが含まれている場合は「身があまり詰まっていなかった…」ということもあるので注意です。
また、カニ味噌が取り除かれている場合もあるので、購入前はよく確かめましょう!
あおば
カニの価格相場は、その年の水揚げの量などで左右されるため一概に「どのサイトが安い」ということは言えません。
大型の冷凍庫を持っているため安定供給ができる「網走水産」などは、水揚げ量が少なく、カニの価格が全体的に高い年には、他のサイトよりも安く提供できることもあります。
基本的には、価格は大きく変わらないため、カニの品質や産地、食べたい食べ方ができるか、どの種類のカニがいいか、といった点で選ぶようにしましょう!
あおば
カニの通販サイトは本当にたくさんあります!
なので、種類や食べ方が決まったら、購入しようと思っているサイトが以下の点を満たしているかチェックしてみましょう。
カニは値段の相場などは年によって異なるため、品質が重要になります。
そのため、口コミが多いサイトは実際に購入した人の声が聞けるため参考になります。
口コミがすべてではありませんが、いい意見、悪い意見を総合的にチェックしてみると、どのようなカニが届くのかイメージしやすくなります。
あまりに価格が安い場合、ロシア産などで国産ではない可能性があります。
例えば、タラバガニを購入する時に注意しなければいけないのは、タラバガニと偽って「アブラガニ」という種類のカニが販売されていることも。アブラガニ自体はわるいカニではありませんが、タラバガニよりも品質が落ちます。
届いてみないとわからないので、「本タラバガニ」だと思っていたのに違っていた…というがないように、購入する前には注意しておきましょう。
カニは、殻の重さも含まれた状態で重量が記載されていることもあります。
特に甲羅が重い毛ガ二は、まるごとではなく、脚だけのセットなどでは価格が高くなることもあります。重量が重いのでたっぷり身が詰まったカニかと思ったら「中身がスカスカだった…」ということがないように、旬の時期なのかどうかも確認しておきましょう。
食べごろのカニであり、且つ口コミを参照して総合的に判断してみてください!
あおば
価格が安い通販サイトには必ずその理由があるので、種類が正しく国産か外国産かなど記載内容と口コミをきちんと確認して、総合的に判断して選ぶようにしましょう。
おいしいカニを見極める参考にしてくださいね!
自然が好きなナチュラルずぼら女子。
摂食障害の経験をもつ。
今は自分と向き合いつつ、サステナブルで心豊かに生活していくために実践できることも話しています。