「秋の味覚」といわれて、「さんま」を思い出す人も多いのではないでしょうか?
こんがりと焼けた香ばしい匂いに、口に入れるとジュワっと溢れ出す美味しい脂。
想像しただけでも、食べたくなりますよね。
そんな秋の味覚さんまを味わえるイベントが『さんま祭り』。
みこ
実は、古典落語の「目黒のさんま」にちなんだものだったんです!
どんなイベントなのかご紹介していきます!
『さんま祭り』といえば有名なのは、東京「目黒のさんま祭り」。
目黒の友好都市である、宮城県気仙沼市から送られたさんまを炭火で焼いて来場者にふるまうことで人気のイベント。無料で新鮮なさんまが味わえることもあり、毎年5万人もの方が訪れています。
みこ
今年の開催日程が気になるところですよね!
秋の味覚を味わえる楽しいイベントですが、残念ながら今年は新型コロナウイルスの影響で中止です。
他の県で行われている『さんま祭り』も相次いて中止となっています。
みこ
残念ではありますが…、『さんま祭り』がどんなきっかけで始まったのかを見てみましょう。
初めて開催されたのは平成8年。10年以上に渡って愛されているイベントの1つです。
始めたきっかけは、目黒の駅前がビルだらけで人がいなくなってしまったことを寂しく思った商店街の人々が、昔ながらの暖かさを呼び戻すため。
みこ
そして、そのきっかけとなったのが、「目黒のさんま」という古典落語なんです!
「目黒の良さ」と「さんまの良さ」の両方をわかってもらうための、きっかけとなった古典落語「目黒のさんま」。
落語なんて…全然わからない…。
みこ
という方のために、簡単に説明していきたいと思います。
ある殿様が遠くへ出かけたのだが、家来が弁当を忘れてしまった。
殿様たちがお腹を空かせていると、どこからともなく嗅いだことのない美味しそうな匂いが漂ってきた。
殿様が家来にこの匂いは何かたずねると、家来は「この匂いは庶民が食べる下衆魚『さんま』というものを役匂いです。決して殿のお口に合うはずがありません。」と言った。
お腹がすいてしかたがなかった殿様は、「そんなこと言っていられるか!」と家来にさんまを持って来させた。
その食べたさんまが非常に美味しく、屋敷に戻ってからも、あの味が忘れられないほど。
だが、屋敷の御膳には下衆魚のさんまが出るはずがない。
ある日、親族の集会で好きなものを食べられるというので、さんまをリクエストしたのだが、準備がなく、家来は急いでさんまを買い求めた。
さんまを焼くと脂が多く出るが、それが体に悪いとして、脂をすっかり抜いて、骨も刺さるといけないと、骨を一本一本抜いてた。すると形の崩れてしまったため、このままでは殿の前に出せないと、椀に入れて出した。
一口食べたが、美味しくもなんともない。
「このさんまはいずれより取り寄せた?」と殿様がたずねると、
「日本橋魚河岸にでございます。」と家来。
「それはいかん。さんまは目黒に限る!」
海と無縁な場所である目黒で捕った魚が美味いと信じて断言した、というのがオチ。
みこ
世俗に無知な殿様を風刺する話なんです。
みこ
同じイベントでも、そのいきさつを知ると、感じ方が変わってきますよね?
今年は『さんま祭り』に参加することはできませんが…
お家で旬の食材『さんま』を焼いて、自然の恵みに感謝してみませんか?
グレバリではお馴染み、ナイトブラマニアのサイト編集長。
好きな食べ物=パン。趣味=パン。生きがい=パン。
と脳内パンだらけでノー天気見えますが、実は重度の不眠症。眠れない日々を、なんとか好きなもので満たしています。
睡眠障害の辛さはなったことがなければわからない!
同じ悩みを抱える人に、少しでも気持ちが安らぐ情報をお届けしたいです。